今年度の助成対象者が、選考委員会および日本対がん協会理事会の承認を経て決定しました。
詳細につきましては以下の一覧表をご参照下さい。
2018年度リレー・フォー・ライフ・ジャパン(RFLJ)「プロジェクト未来」研究助成対象者一覧
分野Ⅰ(基礎研究・臨床研究)
(五十音順、敬略称)
申請者名 | 所 属 | 申請テーマ | 助成金額 |
石本 崇胤 (イシモト タカツグ) |
熊本大学 国際先端医学研究機構 消化器がん生物学 |
スキルス胃がん腹膜播種に対する細胞間ネットワークを標的とした新規薬物療法の開発 | 100万円 |
加藤 洋人 (カトウ ヒロト) |
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 ゲノム 病理学分野 |
がん浸潤B細胞の個性に着目した新しいがん免疫療法の開発 | 130万円 |
國本 博義 (クニモト ヒロヨシ) |
横浜市立大学 医学部 血液・免疫・感染症内科 |
炎症性サイトカインを介したクローン造血の拡大機序に基づく新規白血病予防法の創成 | 120万円 |
谷口 浩二 (タニグチ ヒロアキ) |
慶應義塾大学医学部 微生物学・免疫学 |
炎症シグナルを標的とした新規消化器癌治療法の開発 | 100万円 |
櫻井 雅之 (サクライ マサユキ) |
東京理科大学 生命医科学研究所 分子病態学研究部門 櫻井研究室 |
DNA:RNA対合鎖のDNAアデノシン脱アミノ化編集によるDNA塩基置換機構とがん発症機構の解明 | 100万円 |
佐藤 和秀 (サトウ カズヒデ) |
名古屋大学高等研究院 医学系研究科病態内科学講座 呼吸器内科 |
悪性中皮腫の制圧を目指して:光を用いた悪性中皮腫のターゲット治療診断システムの開発 | 100万円 |
鈴木 拓 (スズキ ヒロム) |
札幌医科大学 医学部 分子生物学講座 |
ヒストン修飾を標的とした多発性骨髄腫の個別化治療法の開発 | 100万円 |
増田 万里 (マスダ マリ) |
国立がん研究センター・研究所 細胞情報学分野・連携研究室・増田グループ |
骨肉腫患者に新たな治療選択肢を;TNIK阻害剤による骨肉腫分化転換誘導を介した新規治療薬の開発 | 100万円 |
盛田 大介 (モリタ ダイスケ) |
信州大学 医学部小児医学教室 信州大学 バイオメディカル研究所 |
小児がん経験者に対する遺伝性がん関連遺伝子パネル検査、及びがん素因に基づく包括的二次がんスクリーニング | 100万円 |
山家 智之 (ヤンベ トモユキ) |
東北大学加齢医学研究所 非臨床試験推進センター 心臓病電子医学分野 |
舌がん患者でも、食事を楽しみたい=世界初の完全埋込型人工舌の発明 | 100万円 |
渡邉 すぎ子 (ワタナベ スギコ) |
大阪大学 微生物研究所 遺伝子生物学分野 |
細胞老化に伴う細胞質内DNA応答機構と発がん促進に関わるゲノム不安定性の関係解明 | 100万円 |
分野Ⅱ(がんの支持療法、社会面に関する研究)
(五十音順、敬略称)
申請者名 | 所 属 | 申請テーマ | 助成金額 |
市村 崇 (イチムラ タカシ) |
がん研究会有明病院 消化器化学療法科 |
がん患者の子供に対する心理的・社会的支援システムの開発(2年目) | 50万円 |
上別府 圭子 (カミベップ キヨコ) |
東京大学大学院 医学系研究科健康科学・看護学専攻家庭看護学分野 |
成人がん患者におけるSNS上の患者会参加状況が孤独感に与える影響 | 40万円 |
久芳 さやか (クバ サヤカ) |
長崎大学大学院 移植・消化器外科 |
乳癌化学療法におけるステロイド含有含嗽薬の口腔粘膜炎発症予防効果に関する検討(多施設共同第2相試験) | 40万円 |
小澤 美和 (オザワ ミワ) |
聖路加国際病院 小児科 | 一般総合病院の機能を活かした小児がん経験者の人間ドックシステムによる晩期合併症とQOLの生涯コホート調査と自立的な健康管理能力の育成~他機関との連携~ | 40万円 |
久芳 さやか (クバ サヤカ) |
長崎大学大学院 移植・消化器外科 |
乳癌化学療法におけるステロイド含有含嗽薬の口腔粘膜炎発症予防効果に関する検討(多施設共同第2相試験) | 40万円 |
櫻木 範明 (サクラギ ノリアキ) |
小樽市立病院 | 効果的子宮頸がん検診システムの確立についての研究-自己採取検体による16、18型判定HPV検査の有用性~ | 50万円 |
津村 麻紀 (ツムラ マキ) |
法政大学 現代福祉学部 臨床心理学科 |
総合病院のがん医療に携わる心理職の専門教育に関する研究 | 40万円 |
殿山 希 (ドノヤマ ノゾミ) |
筑波技術大学 保健科学部 保健学科 |
がんサバイバー、各ステージのがん患者、医療従事者、介護家族向けマッサージプログラムの作成とエビデンスの構築:Hospital-based massage therapy for cancer careの確立を目指して | 40万円 |
平山 貴敏 (ヒラヤマ タカトシ) |
国立がん研究センター 中央病院 精神腫瘍科 |
AYA世代がん患者の交流サロン『AYAひろば』の開発 | 40万円 |
藤森 麻衣子 (フジモリ マイコ) |
国立がん研究センター 社会と健康研究センター 健康支援研究部 |
若年がん患者の支援に関するニーズ調査 | 40万円 |
水野 道代 (ミズノ ミチヨ) |
筑波大学 医学医療系 |
がん体験者の自己管理を中心とするQOLを踏まえた継続支援プログラムの構築 | 70万円 |
分田 貴子 (ワケダ タカコ) |
東京大学 医学部附属病院 乳腺・内分泌外科 |
非医療者による院内外見ケアサービス推進に向けた患者意識の解析 | 40万円 |
この助成制度は、全国のRFLJ実行委員会からのご寄付を元に、画期的な治療法につながると期待できる基礎研究、そうした成果を臨床につなげる研究やがん患者のQOL向上等を支援しようという企画で、2012年よりスタートしました。
今年度の助成総額は、1,500万円で、全国から67件の申請があり、分野Ⅰ(基礎研究・臨床研究)が49件、分野Ⅱ(がんの支持療法、社会面に関する研究)が18件でした。その結果、分野Ⅰ・分野Ⅱから、それぞれ10件ずつ、合計20件に助成を行う事となりました。
より多くの研究の種に水と光を与える事により、がん征圧への大きな一歩と成り得る「成果」が実りますよう、そして、患者・家族のみならず、多くの方の希望となりますよう、研究者を支援していきたいと思います。
RFLをご支援頂きました皆様に、心より感謝申し上げますとともに、引き続きご支援をして頂きます様、よろしくお願い申し上げます。
これから、各助成者の詳しいプロフィール等を、順次ご紹介していく予定です。
また、過去の助成者の研究報書は、RFLホームページに掲載しておりますので、ご覧下さい。
http://relayforlife.jp/donate/project1#tabBox4