熊本県で初のリレー・フォー・ライフ(以下RFL)が熊本市草葉町の白川公園で5月21日(土)・22日(日)に開催され、2日間で約850人が参加しました。天気予報は見事に外れ、晴天に恵まれました。
開会式の前にステージ上ではバナナのお龍さんによるバナナの叩き売りが始まり、威勢のいい掛け声に会場も盛り上がりました。
開会式では福田稠(財団法人熊本県総合保健センター理事長)大会会長と齊藤康子実行委員長の挨拶の後、サバイバーズラップへ。サバイバーの手形とメッセージが書かれたフラッグを持ち、最初の1周目を歩きます。とても楽しそうに笑顔で歩く姿に周りで拍手して応援する私たちの方が元気をもらった瞬間でした。
そして熊本県警察音楽隊の演奏にあわせ、いよいよ事前に申し込みのあった23チームがスタート。24時間タスキをつなげます。実行委員が隊長を務めるオープンチーム「RFLくまもとたい」も元気いっぱいスタートしました。
当日は地元の新聞社やテレビ局の取材も入り、注目度の高さが伺われました。実行委員長にもTVカメラが向けられてます。(笠をかぶり、地下足袋履いてる実行委員長は初めてです!)
会場内では熊本県下のがんサロンを紹介し、交流してもらうテントや、親子で楽しめる命と健康な生活のための教室「元気もりもり学校」、なかなか全貌を見せなかった注目の「でっかいやつ」という企画テント、アロママッサージ、フリーマーケット、大腸がんについて学ぶジャイアントコロンなどなど企画も盛りだくさんで寄り道しながら楽しんで歩けるコースでした。
啓発コーナーでは検診車が展示されました。テント内では2日にわたり、5つのテーマで専門医による講話があり、暑い中たくさんの方が聴講していました。
ステージ上もダンスあり、ライブありで賑やかな様子でした。
印象的だったのは両日ともにあった「サバイバーズトーク」。サバイバーさんの日々の想いや支える家族の気持ち、医療者としての考え・・・がんに関わる色々な立場の人にステージで想いを語ってもらいました。がんを告知された時の気持ち、家族への告知について、周りの反応、治療は辛かったかなどご自分の体験を率直に語ってくれました。当時を思い出し涙ながらに語る姿に会場で聞いていた人達ももらい泣きをする場面も多々ありました。
中には挫折を知って人の痛みがわかるようになり「がんになって価値観が変わった。今の方が幸せ。」という方も・・「がんのおかげで」と語る姿に、乗り越えた人間の力強さを感じました。
そして夜を迎えルミナリエに灯りがともり、一つ一つに刻み込まれたメッセージに目を通しながら歩みを進めます。
竹で作られたHOPEの文字も。
翌朝も快晴です。ステージも啓発テントも様々なプログラムが行われていました。
この日の目玉はチャリティオークションです。RFLの趣旨に賛同し提供して下さった著名な方々の貴重なグッズが次々に落札されます。お財布の中身を確認しながらの入札の声に周りからも「頑張れ!」と声援がおくられる場面もありました。
ラストウオークの前に実行委員リーダーによる成果発表がありました。参加型プログラム「でっかいやつ」も完成です。人形の手と手を結び、繋いでもらった結果、地球3周分もの人の輪が出来上がり、お披露目の際には歓声があがりました。
参加者全員によるラストウオークの後に閉会式に入り、サバイバー歴最長(23年)の女性などへ表彰がありメダルが授与されました。最後に齊藤実行委員長による挨拶があり、また来年会いましょうという言葉で締めくくられました。
熊本県初のRFLでしたが、県内では今秋9月23日(金)-24日(土)に玉名市にある九州看護福祉大学グラウンドにて今回くまもと実行委員としても頑張ってくれた学生を中心に開催されます。
今大会のスローガン「心ひとつ 絆つむいで」そのままに今後の広がりが期待されるRFLとなりました。