公益財団法人日本対がん協会は、がん患者支援イベント「リレー・フォー・ライフ(RFL)」に寄せられる寄付を基に、がん研究を助成する「リレー・フォー・ライフ プロジェクト未来」研究助成金を設け、4月20日から今年度分の募集をはじめました。
助成額は1件あたり最高300万円(総額1500万円以内)で、がんに関する基礎研究、臨床研究、患者のQOL改善を目指す研究などを対象にしています。
希望者は、申請書をダウンロードし、必要事項を記入するとともに関連資料を添えて
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町センタービル(マリオン)13階
日本対がん協会「リレー・フォー・ライフ プロジェクト未来」研究助成金係あてに送ってください。
締め切りは2012年6月末です。選考委員会をへて9月に決定する予定です。
がん医療の充実――RFLを主催する実行委員並びにそこに集う方々、そして国民のみなさんが抱く希望です。「プロジェクト未来」は、そんな希望を実現しようと、全国の実行委員らと小協会で決めた企画で、いくつかのプログラムがあります。
その大きな柱がこの助成金です。画期的な治療法につながると期待できる基礎的な研究、そうした成果を臨床につなげる研究などを患者側から支援しようというものです。日本には優れた基礎研究が少なくありません。それをいち早く患者のもとに届けてほしい、そのために多くの方々に寄せていただいた寄付を使ってほしい。この助成金には、そんな患者・家族・支援者たちの切なる願いが込められています。
※上記申請書のPDF版とWord版の内容は同じものです。
問い合わせは、日本対がん協会「リレー・フォー・ライフ プロジェクト未来」研究助成金係
(電話03-5218-4771)へ。
※RFLは1985年にアメリカ対がん協会(ACS)の医師が始めたイベントです。グラウンドを走る医師に友人が一定時間、伴走し、それに応じて寄付をしました。その後、チームで参加し、メンバーがたすきをつなぎながらチームとして24時間歩き続ける今の形になりました。
日本ではACSとの提携の下、2006年に茨城県つくば市で試行し、2007年は東京・お台場と兵庫県芦屋市で開かれるなど年々増え、昨年は27カ所、今年は35~40カ所が見込まれています。寄付を募る一方で、患者・家族・支援者・医療者の方々の交流の場にもなっています。