「リレー・フォー・ライフ2011in福島」が福島県伊達郡桑折町にある桑折町民第二体育館で9月3日(土)4日(日)に開催されました。震災による原発事故の影響を考慮して、国内で初めての屋内開催です。
開会式の後、サバイバーズラップに続き、総勢31チームが順番にリレーを始めました。会場に集まった全ての人に、福島でリレー・フォー・ライフを開催した喜びと誇りが溢れています。
メイン会場の体育館の横に中央公民館があり、こちらでは1階にサバイバーの語り合いができる場所が設けられ、たくさんの人が気軽に話をしたり、休憩を取ったりしていました。2階では手づくりコーナーがあり、組みひもストラップやスライム、古代文字ネックレス作りに挑戦する多くの子どもたちで賑わっていました。また、隣のブースでは福島県薬剤師会の啓発のパネル展示とリレー・フォー・ライフを紹介するコーナーがあり、各地のリレーの様子を写した写真の中央に、全国の開催地から寄せられたメッセージボードが飾られていました。
一方、メイン会場にはアメリカ対がん協会(以下ACS)から贈られた、ACS職員の直筆メッセージが入った横断幕が掲げられ、日本だけでなく世界の仲間からも福島での開催に祝福と応援が届いています。
夕方になりルミナリエが点灯されると、エンプティーテーブルが始まりました。今年は、がんと闘う人々を偲び、讃えるだけでなく、今回の震災で亡くなった方たちも追悼する言葉が織り込まれた詩に、その場にいた全ての人が共感し、想いをひとつにしたのです。
翌日のステージでは、福島県立医科大学付属病院の医師による講演の後、西部三育幼稚園のマーチングバンドによる演奏がありました。「私たちの演奏する音楽で、たくさんの人に元気をプレゼントしたいです。いつまでも支え合い、頑張れる福島でありますように」という代表の園児からの挨拶のあと、ジュピターなど計3曲の演奏がありました。太鼓やシンバル、シンセサイザー、バトンなど元気あふれるマーチングバンドの演奏に、会場一杯の拍手が送られました。
ラストウォークは、B2mac specialによる演奏で、リレー・フォー・ライフin福島のイメージソング「星に願いを」を歌いながらのリレーです。
今回の震災で甚大な被害を受け、今なお原発の影響で多くの困難と闘いながら、それでも開催を決意し成功させた福島実行委員会の勇気に、世界中の仲間が敬意と応援を表し、参加した全ての人が温かい気持ちになることが出来る、素晴らしいリレー・フォー・ライフでした。