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【東京芝公園】快晴の秋空と東京タワーが見守ったRFL

「リレー・フォー・ライフ ジャパン2012 東京芝公園」(藤田雄一実行委員長)が10月13日(土)と14日(日)に、「JOY・・・つながる」をスローガンに、東京都港区の都立芝公園で開催されました。会場は見上げると東京タワーがある絶好のロケーション。秋空に映える東京のランドマークタワーが、まるで会場を見守ってくれているかのようです。ここ数年東京でのRFLは天候に恵まれないケースが多かったのですが、この日は快晴で絶好のRFL日和となりました。アットホームな会場には全国から多くの人が集まりました。九州の鹿児島や福岡から参加したチームも。外国人のサバイバーや観光客も立ち寄るなどインターナショナルなRFLとなりました。

開会式では、武井雅昭・港区長が祝辞を述べ、続いてオープニングラップが行われました。Sarcomas、GISTERS、癌でもいいじゃん♪、TEAM MOMO、チーム中外、など約70名のサバイバー、20チームが参加し、200m強のウォーキングコースを晴れやかな笑顔で歩きました。全国各地から参加者が集まったこともあって同窓会の雰囲気が会場にはあり、多くのチームはフラッグを手に笑顔で楽しそうにウォーキングしていました。

RFL東京芝公園では、日本対がん協会ボランティアスタッフの郷州葉子さんが「世界のリレー・ラッフル」を紹介しました。今や世界21カ国で開催されているRFLですが、各国それぞれのスタイルがクイズ形式で紹介され多くの方が参加しました。南極でもRFLが行われていることが発表されると会場から驚きの声があがりました。また、ファイトバックセレモニーも行われました。多くのメッセージが参加者から発せられ、皆で「がんと向き合い、乗り越えていく為に」一人ひとりができることをリレーの場で誓い合いました。

ステージでは、ジャズやボサノバ、ヴァイオリンなど幅広い国際色豊かなジャンルの音楽が演奏されました。他にも、MEISAI(迷彩)のダンスパフォーマンス、少年少女空手などが行われ、流行を感じさせるステージ内容となりました。MEISAIはワールドワイドに活躍するダンスパフォーマンスチームでビートの効いたテクノサウンドが会場に流れると、自然と人がステージ前に集まり盛り上がりました。軽快なBGMにリレーウォークをする参加者の足取りも軽くなりました。キッズダンサーの踊りもステージに華を添えました。

がん啓発の講演も行われました。東京慈恵会医科大学消化器外科の河原秀次郎医師と岡本友好医師による講演会では、ホワイトボードを使って消化器系のがんを分かりやすく説明しました。順天堂大学附属順天堂医院の齊藤光江医師による「あおぞら乳がん教室とトーンチャイム」では、乳がんの早期発見の必要性を多くの参加者に訴えました。スタッフが乳がん触診モデルを実際に着用し参加者にどこにがんがあるか触って探してもらうコーナーでは、参加者もセルフチェック体験が出来て好評でした。桜井なおみさんや吉野ゆりえさんのサバイバーズトークも行われました。桜井さんは「働きやすい会社とは」をテーマにサバイバーの労働環境について語りました。

会場内では、ノルディックウォーキングのデモンストレーションも行われました。最近のフィットネス人気も手伝って試走する参加者が多く、皆さん額に汗をかきながら楽しそうにコースを歩いていました。そして、東京芝公園実行委員会ではお馴染になったラッフル抽選会も行われ、1等賞には豪華ホテル宿泊券が用意されるなど、賞品を目指して多くの方が楽しそうに参加しました。ブースでは、子どもテントが設けられ多くのお子さんで賑わっていました。このテントは子ども実行委員会によって作られました。可愛いお子さんたちが、こども英会話やスタンプラリーなど楽しい企画を自分たちで考え毎年RFLに参加してくれています。募金箱を小さな両手で持ち寄付を呼び掛けテントを回るなど、大人顔負けの積極さを発揮し、多くの参加者に元気を与えていました。

夕方になり日が暮れ始めると、会場内のルミナリエが綺麗に点灯しました。ウォーキングコース沿いに並べられたルミナリエのメッセージを熱心に読みながら歩く人が多く、またフィールドに並んだHOPEのルミナリエは東京タワーのイルミネーションと相まって幻想的な美しさを醸し出していました。エンプティテーブルでは多くの人がステージ前に集まり、亡くなった方を追悼し、今ある命を讃えました。初日は20時にはステージが全て終了し、リレーウォークをする人、チーム同士で交流する人、それぞれにRFLを夜遅くまで楽しんでいました。

    

二日目はAYAEさんの朝ヨガからスタート。ヨガは今年多くのRFL会場でも行われたのですが、ここ東京でも人気で、皆さんオーバーナイトの疲れを癒していました。お昼前にはTSUBO-KENさんのサックス演奏もありました。閉会式、そしてラストウォークでは24時間の疲れも感じさせない多くのサバイバーやチームが笑顔で参加し、藤田実行委員長の「また来年会いましょう」との閉会宣言をもって今年のRFL東京芝公園は終了しました。

   

実行委員が少ないというハンデを抱えながらも、ボランティアスタッフの協力のもと開催に至った東京芝実行委員会。当日も多くの人の協力があって成功に終わりました。良くも悪くも「東京」という土地柄を感じさせ「地域の横の繋がりが薄い」との声があがる東京ですが、エネルギーが集中した時のパワーは凄く、今年も多くの参加者が集まり会場は明るく自由な雰囲気がありました。「まずはRFLを知ってもらい、次年度開催に繋げる事が大事」と話す藤田実行委員長。参加したサバイバーさん、ケアギバーさん、多くの参加者から「楽しかった」との声があがり「苦労したけど開催出来て良かった」との声が実行委員からもあがりました。個人参加者が立ち寄りやすい雰囲気があるなど都会らしさを感じさせ多くの一般参加者にRFLを知ってもらえる、次年度に繋がる可能性を感じさせる大会となりました。