「リレー・フォー・ライフ in うちな~2011」(以下RFL)が12月10日(土)11日(日)に沖縄県の北谷公園陸上競技場で開催され、両日あわせて1388名が参加しました。
海から冷たい風が吹き、小雨の交る寒さの中、サバイバーたちは元気に24時間タスキをつなぎました。
前日から降り続ける雨・・ボランティアや全国のリレーの仲間が早朝から集まり直前まで準備が続きます。
開会式では日頃縁の下の力持ちとして実行委員会を支えてくれる団体・個人に感謝の意を示す「グッドサポーター賞」の表彰が行われ、日本対がん協会の箱島信一理事長が感謝状を贈りました。
子供達のエイサーが元気いっぱいに太鼓演奏を披露し、白い鳩のエコ風船が空に舞う中、スタートしました。
ステージでは地元で愛されるミュージシャンがうちな~言葉で軽妙なトークをし、笑いが絶えません。80年代のアイドルそのままに歌って踊るタレントさんは激しいダンスに汗だくです。すかさずお水を差しだす実行委員長に大爆笑!演奏に合わせて参加者も自然と踊りだす楽しい雰囲気でした。
競技場内の一画では専門医が乳がんについてわかりやすく話し、参加者たちはメモをとりながら熱心に耳を傾けました。
沖縄のRFLで特徴的だったのが子供や若者の参加でした。会場内に設置されたトランポリンなどの遊具では子供たちの歓声が響き、歩く人をシャボン玉のアーチで応援します。
ボランティアの高校生は「(真栄田)絵麻さん(実行委員長)の講演会で知り合ってすぐに大好きになりました。(参加のきっかけについて)絵麻さんに誘われてイヤと言える人はいません(笑)祖父母をがんで亡くしているのでいつか自分もという思いもありました。参加してよかったです。もっとがんについて学びたい、知りたいと思ったので、来年も参加したいです。」と力強く語ってくれました。今年、子宮頸がんのワクチンを受けた事がきっかけでがんについて興味を持ったという女子高生もいました。
チームテントはバザーあり、マッサージあり、さまざまな催しがありました。
昨年好評だった「青空がん教室」は日本対がん協会の小西マネージャーが着ぐるみ姿で○×クイズを出題、普段は白衣姿のドクターも仮装して解説します。子供も大人も一緒に参加し、がんについて楽しく学びました。
夜間は雨足がさらに強まり、寒さも厳しくなりました。そんな中でも「がんは24時間眠らない」「今もがんと闘っている患者さんがいる」という想いで歩き続ける人の姿がありました。
翌日11日は実行委員長の誕生日でした。早朝から実行委員やボランティアから祝福され、ハッピーバースデーを歌ってお祝いしました。
そして元気に健康体操でスタートです。
その後もスーパー中学生によるダンスあり、懐かしのフォークソングありで「癒しのリレー」と呼ばれるにふさわしく終始和やかな雰囲気ですすんでいきます。
最後の一周もエイサーの先導で参加者全員で歩き達成感を共有しました。
閉会式で真栄田絵麻実行委員長は来年の開催を誓い、県内の開催を増やしたい、RFLはやめられない!と熱く語りました。
上原敏成事務局長は寄付金総額を発表。集計ボードはRFL長泉の実行委員で2010年のヒーローズ・オブ・ホープにも選出されたサバイバーの手作りです。
これまでの道のりを思い出し、時に涙ぐみながらも感謝の気持ちを心をこめて伝えました。
3回目の開催となった今回は過去の反省点を活かし頑張って作り上げてきました。実行委員は口々に「続けることで認知度があがり、支援者・協力者が増えてきた」「実際に会場に来てみて本当にいろんな方が協力してくれているのだと改めて感じた」「RFLという活動とその意義についても参加したことがきっかけで認知されてきたことを実感している」と継続することの大切さを口々に語りました。
そして北海道室蘭、福島、東京、神奈川、福岡、熊本など全国から実行委員が集結、2011年の最後を締めくくるのにふさわしく盛り上げ、華を添えてくれました。
参加者の気持ちが感じられるイベントであり、悪天候にも関わらず昨年以上の来場者がありました。最後に気持ちがひとつにつながったリレー・フォー・ライフ in うちな~2011でした。