開会式を終わり歩き始めてすぐに、ざーっと一降りしたあとは、まずますの初日を過ごし、朝が明けた岡崎の会場は強い日差しが戻ってきました。
初日に続いた地元勢の音楽は続き、活力あふれる2日目です。会場提供にも尽力いただいた「FMおかざき」の放送は、開幕一時間前から生中継で続いています。放送席に、実行委員会やチームのメンバーが招かれて、肉声でもろもろの思いを語ります。放送席の前を通りかかる周回チームを即席で紹介すると、それにこたえて歓声があがり、雰囲気は盛り上がります。
京都と同じく、ここでも生保各社の有志でつくる「JAIFA」やソニー生命のスタッフはテントの設営から片付けに力を貸し、地元で社会貢献を続けるブラザー工業はミシン帽子に美しい縫いとりをして提供し、ほかの企業などとともに資金を実行委員会に寄付をしていました。
病院、患者会のほか、愛知産業大学や岡崎城西高校、愛知県がんセンター愛知病院などが、交代で歩き続けました。一周すると子どもたちから印を押してもらって楽しむスタンプラリーは20周で一枚が終わり、プレゼントが用意されました。10枚を超すお年寄りは「大丈夫です」と、フルマラソンコース並みの距離を黙々と歩いていました。
グッドサポーターやヒーロー・オブ・ホープの表彰など閉会式の前に余韻が残ったのは、日本ではまだ珍しい、ケアギバー・ウォークでした。
リレー・フォー・ライフの閉幕は、サバイバーによるラストウオークが多いのですが、会場では新たな試みとして、ふだんから患者を支援する家族や友人たち、すなわちケアギバーを称えるウォークが最後にありました。100メートル足らずの直線コースを、100人を超す家族や仲間が歩き、両脇をサバイバーがお礼にといわんばかりに笑顔と拍手で送ります。
「出会い そして絆」という岡崎のテーマを表す、最後まで笑顔の会場で、みんな再開を誓いました。