「リレー・フォー・ライフ(以下RFL)2011in宮城」は、富谷町役場で9月17日(土)-18日(日)に開催されました。
オープニングの前に、富谷町マーチングバンドによる演奏や、富谷太鼓、LAWBLOWのライブなど、楽しめる企画が盛り沢山です。また、役場内では富谷町健幸セミナーが同時開催され、仙台医療センター小澤医師による「子宮頸がん予防ワクチンと子宮がん検診について」と題した講演がありました。
開会式では若生 英俊町長の挨拶のあと、村井 嘉浩知事からのお祝いの言葉が代読され、名取交響吹奏楽団の演奏に合わせてサバイバーズウォークが始まりました。今年は、県内外からサバイバーが集まり、参加者からの大きな拍手を受けながらのウォークとなりました。
啓発ブースでは、胃がんと乳がんマンモグラフィーの検診車2台と、大腸コロンが展示され、大腸の内部を精密に模造したコロンに、大人も楽しんで触れていました。また、展示ブース横では無料測定コーナーとして、骨密度や体相成を計るコーナーが人気を集めて、計測結果に一喜一憂しています。
夕方になると語らいの夕べと題して、がんとともに生きる人々との語り合いの場が設けられました。サバイバーの様々な体験談に、参加した人々は真剣に聞き入っていました。
ステージではフラダンスやLAWBLOWのライブ、ジャズの演奏が続きます。
会場一杯に並べられたルミナリエは、「HOPE」「みやぎ」「十三夜(とみや)」と3つの文字が描かれ、RFL宮城実行委員会の思いがこもった、美しい光を放っていました。
翌日も朝から晴れ渡り、青空が広がります。豊かな癒しの杜クリニックの佐藤先生によるラジオ体操は、スキーのストックを使った独自の体操です。体の隅々までしっかり伸ばして今日のリレーに備えます。
閉会式では、多くのリレーを繋いでくれた個人とチームが発表され、会場のみなさんから盛大な拍手が送られました。最後は全員でこぶしを空にあげ、二日間の健闘に対する労いと、明日への希望へ向けた決意を新たにしました。
今年は震災の影響で、宮城県でのRFLは最後まで開催が危ぶまれました。未だ、困難な状況にある中で開催を決意し、短い準備期間で本番まで漕ぎつけた実行委員会の信頼関係と連帯感は本当に素晴らしいものでした。また、開催にあたり富谷町長をはじめ多くの人々が協力し、手を差しのべてくれました。多くの人々の気持ちが繋がって作られたRFLは、参加した人が明日への希望と勇気をもらえるような場所になったのです。