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【福井】大自然の中で「がん」を学んだ二日間

「リレー・フォー・ライフinふくい2012」(岩堀嘉郎実行委員長)が9月8日(土)と9日(日)に、福井市のふくい健康の森で開催されました。昨年に続き2回目の開催で、今年は29チーム、約900人の方が参加し、サバイバーズラップには100名程が参加しました。

開催3日前には福井市は豪雨に見舞われ当日の天候が不安視されました。実行委員も何度も何度も天気予報を確認しながら「僕は晴れ男だから」「私は晴れ女だから」と、お互いの言葉で励まし合いながら当日を迎えました。そして当日は奇跡のように晴れた空が広がりRFLふくいが始まりました。

昨年は初開催で手探り状態でしたが、今年はイベントを成功させなくてはとの思いが実行委員会にありその強い思いが開催への原動力になりました。「今年は、なるべく多くのサバイバーさんに来ていただく事、会場にいる方が一体感のあるイベントにすることが目標」との言葉通り、大自然に囲まれながら「がん」と闘う多くの仲間とふれあい語り合うRFLとなりました。

仁愛女子高校マーチングバンド部の演奏に続いて、オープニングラップが行われました。サバイバーに続いて参加チームがそれぞれのフラッグを持ち、軽やかにトラックを歩きました。開会式の後に行われた原元美紀さんのトークショーでは、地元の医師と自らの大腸がん体験を踏まえながら「早期発見、早期治療によってがんは克服できる」「がんになっても負けないで力強く生きていこう」と語りました。

二日間「がん」についてゆっくりと考える企画が多かった今年のRFLふくい。原元さんのトークショーの他にも、子供たちが「がん」をテーマに取り組んだ夏休み自由研究や、大腸がんを体感できる巨大模型ジャイアントコロンなど「がん」を学べる場が多かったのが印象的でした。夏休み自由研究は、子供の目線で発表されます。子供の頃から「がん」について知識を持ち、予防、啓発、思いやりを養っていくことは重要だと、来年以降も子供たちが参加できる企画を積極的に取り入れていく予定だそうです。

ステージでは、おばまガールズのフラダンスやゴスペルの演奏が行われました。夕方になるとルミナリエセレモニーが行われ「がんのない社会をめざして」希望の灯りが会場内に灯りました。ふくいの会場では、夜間に行われる妙智寺住職による講演会やヨガ、ファイヤーダンス&ベリーダンスも人気で、参加者を楽しませていました。

二日目はラジオ体操からスタート。会場のふくい健康の森は、温泉等の施設も充実しており、遠方から来る参加者にも好評です。リラックス出来る時間、楽しむ時間、学べる時間を織り交ぜながらの24時間がふくいの特徴です。フィールドアクティビティでは、マッサージやケア帽子のバザー等も行われました。福井工業大学吹奏楽部と福井高校バトン部の伸びやかな演奏などに続いてファイナルラップが行われ、閉会式をもって今年のRFLふくいは終了しました。

ステージやフィールドの催しに参加して下さった皆さんが「がんになられた方に、自分たちが役にたてるのなら・・」という言葉を賭けて下さる等、RFLの事を身近に感じ着実に地域に浸透している印象を強く感じました。「こうして続けることが、一般の方にRFLを分かって頂く一番の方法だ」と実行委員は話してくれました。

福井のリレーは始まったばかりですが、まっすぐに「がん」と向き合い歩み続ける人々の姿が印象的な大会となりました。